連合岩手 会長就任挨拶

2021年7月9日

 

       顔写真(佐々木秀市)             連合岩手会長 佐々木 秀市
                    (官公部門 高教組)

 今から30年ほど前のこと、私は県立の養護学校(現在は特別支援学校)で訪問教育を担当する教員として勤めていました。訪問教育は、様々な事情で通学できない子どもたちに対し、教員が自宅を訪問して週2回、1回当たり2時間という制約された条件で授業をするというものでした。経験の浅かった私は、この授業形態を「通学のための諸条件が整っていないのだから仕方がない」という表面的な考えで済まそうとしていました。この考えを大きく変えたのが組合でした。障がい児者のくらしや学びを、福祉の客体ではなく、権利の主体として考えていくことを学び、県当局に対する教育条件整備を求める取り組みにつなげていったことを記憶しています。

 働くことに関しても同様です。長時間労働も意に介せず、「定額働かされ放題」の体質が当たり前になっていましたが、私たちの働き方を社会全体の課題として取り上げ、「働き方改革」の風を吹かせたのは、産別を越えて多くの労働者が結集する連合の取り組みがあったからこそです。

 連合岩手は1989年の結成以来30余年の間、県内労働界のセンター的役割として、岩手の生活者・労働者の「クラシノソコアゲ」に取り組んできました。昨年発覚した不正経理事案は、県民・働く仲間等、多くのみなさんからの信頼を失うことになり、大変申し訳なく思っております。今後は、6月11日開催の連合岩手第33回臨時大会で承認された「連合岩手再生方針」に基づいて、一日も早い信頼回復に努めて参ります。

 連合岩手がローカルナショナルセンターとして、労働組合の意義を広く伝え、コロナ禍で助長された社会の格差是正をめざし、働くことを軸とする安心社会の構築のために力を尽くすことを誓い、就任の挨拶といたします。

連合岩手再生方針(概要版)

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