連合岩手第40回地方委員会「豊巻会長あいさつ」

公開日2016.02.24

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春の暖かな日差しの中での、連合岩手第40回地方委員会への参集、ありがとうございます。ご来賓として連合本部より組織拡大・対策局、宇田川局長、岩手労福協より東北労働金庫岩手県本部、砂金本部長に出席いただいています。ありがとうございます。

構成組織より参加された地方委員の皆さん、地域協議会より参加の特別地方委の皆さんに感謝申し上げ、連合岩手前進にむけた討論をお願いいたします。

東日本大震災被災から5年が経過しました。今なお、仮設住宅で暮らす人が岩手県内で約22,000人。連合岩手は、被災者の生活再建と産業の再生と雇用の創出に向け、引き続き取り組んでいきます。

2016年旗開きから1か月あまり。構成組織・地域協議会でも旗開き・新年会が開催され、仲間の笑顔が結集し、談話が行われ、組織の結束が図られています。私は、この間、「クラシノソコアゲ」を今年の流行語大賞にしようと呼びかけてきました。

「クラシノソコアゲ」を呼びかける第一の理由は、「暮らしが苦しくなっている」ということです。労働者の平均年収は、20年間で50万円の減額。生活保護受給者が過去最高を記録し約217万人。年収200万円以下の労働者は、1200万人にも上る状況です。厚生労働省の国民生活基礎調査によると「生活が大変苦しい」と感じる人が 29.7%、「生活がやや苦しい」と感じる人が32.7%、あわせて62.4%と増加しています。

「クラシノソコアゲ」を呼びかける第二の理由は、「仕事がきちんと報われていない」ということです。のびない賃金、長時間労働、職場でのハラスメントなど働くことが「ねぎらわれていない」「認められない」多くの実態があります。雇用の不安定な非正規労働者は全体の38%、4割もの労働者が行っている仕事が周辺的業務ばかりであるわけがありません。以前なら正規雇用労働者が行っていた基幹的業務の多くを非正規雇用労働者が担っています。そして、賃金・労働条件の面では依然として大きな格差があります。働きがいのある仕事=ディーセントワークを取り戻す必要があります。

「クラシノソコアゲ」を呼びかける第三の理由は、「老後や子育ての不安」があることです。減らされる年金への不安、介護職員の処遇が悪化していることや教育にお金がかかることへの不安です。生活不安は、社会の底冷えとして蔓延しています。子ども・子育て支援の充実や社会保障制度の拡充を連合は求めています。

「クラシノソコアゲ」を呼びかける第四の理由は、政治への不安です。一強他弱のもとで、立憲主義や民主主義を軽視し、働く人たちや生活者に向き合わない「上から目線の政治」を進める安部内閣。健全で緊張感のある民主主義のために、働く人・生活者の声を届けるために野党連携は重要です。第24回参議院選挙において、組織内候補の必勝に向けて奮闘しましょう。

「クラシノソコアゲ」は、2016春期生活闘争・夏の参議院議員選挙闘争で力を結集します。一人ひとりが主役です。一人ひとりの声を集めて、大きな力となります。「働くことを軸とする安心社会」にむけた討論を期待して、あいさつとします。ありがとうございます。

2016年2月11日

連合岩手 会長 豊 巻 浩 也

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