【期間限定公開】RENGO-TV(YouTube)配信中 連合本部 神津会長からメーデーメッセージ

公開日2020.04.29

―まもる・つなぐ・つくりだす―

   私は今、連合会館の一階ロビーにいます。いつもであれば4万人の仲間とともに代々木公園で開催する中央メーデーですが、今は、新型コロナウィルスとの闘いの真っただ中です。今年は、このような形で行うこととしました。

そしてこれまで、連合に集う仲間、そして連携をする組織の皆さんとともに祝ってきたこのメーデーを、すべての働く仲間、すべての方々にメッセージを送る場として位置付けたいと思います。

多くの方々のご賛同と拡散をよろしくお願いいたします。

 ☆メーデーとは?

さて今年の日本のメーデーは91回目です。ここにあるようにメーデーは100年目なのに91回目なのです。なぜでしょうか?

この間、日本のメーデーは弾圧や戦争のせいで開催ができなかった年があったのです。今、世界を不安のどん底に陥れている新型コロナウィルスとの闘いは、一種の戦争だとも言われます。しかし大きい違いがあります。戦争のように国と国がいがみあっていては、この戦いに打ち克つことはできません。世界が力を合わせなければならないのです。

私たちは100年の重みをかみしめつつ、ITUC・国際労働組合総連合に集う世界163か国の労働組合の仲間、各国でメーデーを祝う仲間とともに、世界の結束を、まず強く訴えておきたいと思います。

 

☆自分たちをまもる・働く者をまもる

メーデーの歴史は1886年、長時間労働をなんとか是正したいとのアメリカの労働者の大集会に端を発したと言われています。まさに自分たちを守る、働く者を守るという連帯の思いがその始まりです。私たちは、今、足元の危機的事態において、連帯の輪で、連帯の力で、働く者を守っていかなければなりません。

連合本部、地方連合会、構成組織の労働相談には連日様々な問合せが殺到しています。とりわけ有期雇用、契約労働、派遣労働、あるいはフリーランス等あいまいな雇用といった、通常のセーフティーネットにカバーされない方々、不安定な働き方の人たちが多くの割合を占めています。連帯の力で守っていかなければなりません。政府・行政への要請をさらに重ねていかなければなりません。

一方では、見えない感染リスクと闘いながら奮闘されている、医療関係の方々をはじめ、インフラ・公益・物流・生活必需品の供給等、極めて繁忙感の高い方々がおられます。心からの敬意と感謝を申し上げるとともに、この方々を絶対に守っていかなければなりません。労使関係のなかで、職場のコミュニケーションのなかで、課題の解決を図っていかなければなりません。

  

☆働く人ひとりひとりをつないでいく

ここで大きな問題をクリヤーにしておきたいと思います。労働組合という傘に守られていない方々、労使関係という機能に無縁な方々が、日本には8割以上もおられるのです。それが如何に働く者にとって不利なことなのか?今、この緊急事態においてそのことが露呈しているのではないでしょうか?

本来、日本の憲法では労働三権が保障されています。その第一が「団結権」です。私たちは誰でも労働組合をつくる権利が保障されているのです。そして使用者・経営者はそれを認め、話し合いをしていかなければいけないのです。

すべての働く者の権利です。一人だけで悩むのではなく、私たちはつながっていかなければなりません。その権利を保障されているのです。憲法で労働三権が保障されている国は世界を見渡しても見当たりません。宝の持ち腐れにしてはいけないのです。ともに立ち上がり、そしてつながっていこうではありませんか。

 

☆働く者・生活者本位の社会を実現する

そして皆さん、働く者一人ひとりの声が活かされ一人ひとりが大事にされる社会にこそ社会の進歩はあるのではないでしょうか。

今この緊急事態の中であらわになっている社会の矛盾、私たち連合からすれば、かねてから主張し続けてきたセーフティーネット、雇用のセーフティーネット、生活保障のセーフティーネットの重要性を、あらためて痛感するところです。

この20年間、新自由主義的な政策や自己責任論が横行する中で、日本では、不安定かつ低処遇の働き方が大幅に増えてしまいました。その際、本来、政労使が力を合わせてセーフティーネットを構築しておくべきであったと言わざるを得ません。リーマンショックの時の反省も活かされないまま今日を迎えてしまったのです。私たちが先頭に立って、人間中心の政策をつくりだし、働く者・生活者本位の政策を実現していかなければなりません。

 

☆デジタルもアナログも

そして、このような、「まもる・つなぐ・つくりだす」、私たちは、これらの営みをデジタルの世界で、このようなオンラインのツールを使って展開する力をもっと高めていかなければなりません。労働組合づくりもオンラインで可能な世界に踏み込んでいかなければなりません。

そして、一方では、オフラインの喜びもあらためて再確認していきましょう。いつか必ず、私たち一人ひとりの力で、新型コロナウィルスの脅威を克服し、文字通り、手に手を取り合うことのできる世界を取り戻していきましょう。そして弾圧と戦争から解放されてつながりを取り戻した先輩たちの、当時の喜びも想像しながら、アナログの良さをあらためて実感し、つながることのできる喜びを爆発させていこうではありませんか。

以上、100年目のメーデーのメッセージといたします。ともにがんばりましょう!

第91回メーデー中央大会(You tube)予告編

第91回メーデー中央大会(You tube)会長メッセージ

第91回メーデー中央大会(You tube)総集編

 

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