最低賃金額以上となっているかどうかは、どのようにして調べるのですか?

 最低賃金の時間額は時間給制の労働者に、最低賃金の日額は時間給制以外の労働者に、それぞれ適用されます。
 実際の賃金が最低賃金額以上となっているかどうかを調べるには、POINT 6 (Q6)に記載した最低賃金の対象となる賃金額と適用される最低賃金額を次の方法で比較します。

 あなたの給料の支払われ方が、
(1)時間給の場合
 時間給 ≧ 最低賃金の時間額
(2)日給の場合
 日給 ≧ 最低賃金の日○額
(3)週給・月給などの場合
 賃金額と最低賃金額(日額)のそれぞれを、時間当たりの金額に換算して比較します。
(換算方法は下の計算例を参照)


月給制の場合の換算方法の例 (○○県で働く労働者Aさんは?)

  • 年間所定労働日数255日
  • 月給117,000円
  • 毎日の所定労働時間は同じ

で働いています。

  • ○○県最低賃金は、日額5,541円とします。

1.日によって所定労働時間が異なる場合には、次のような計算式を用いて比較します。

月給額×12か月


年間総所定労働時間

最低賃金額(日額)


週平均1日所定労働時間

2.毎日の所定労働時間が同じ場合には、次のような簡便な計算式を用いて比較することができます。

月給額×12か月


年間総所定労働時間

最低賃金額(日額)

Aさんの場合、毎日の所定労働時間が同じですので、2.の計算式にあてはめると、

月給 117,000円×12か月


年間総所定労働日数 255日

5,505円 < 日額5,541円

したがって、この場合は、最低賃金を満たしていないことになります。