八幡会長の全力投球コラム

「上限規制」より大事なことが・・・

2018年1月31日

「全力投球」というタイトルで、今回からコラムを執筆することになった。全力で投げ続けると息切れしそうなので、緩急織り交ぜながら時には柔らかい話題も書きたいと思う。

 さて、直近の有効求人倍率、中でも新規有効求人倍率が2倍を超えた。人手不足が加速している証左である。今通常国会の目玉でもある「働き方改革」の主要テーマでもある「長時間労働の是正」とそれに伴う「生産性の向上」にも大いに関わる事である。これらを一気に解決する方策は、労使ともに見いだせない状況にあることは容易に想定できる。私流にプライオリティーをつけるならまずは「時間外労働の上限規制」により、これ以上過労死や過労自殺を根絶することが一番ではなかと思う。これ以上犠牲者を出さないことは言うまでもないが、企業にとっても必要でしかも有能な人材をこれ以上失うことは、人材不足にさらに拍車をかけることにもなるからである。しかし、「上限規制」だけでは状況は変わらないわけで、やはり生産性の向上も同時に進めなければならない一方の大きな課題である。そのためには、労使の話し合いつまり「現場での仕事の改革」が何より大切である。経営陣と現場で働く労働者との考え方のギャップを埋め合わせる中で「知恵」が生み出され、解決出来ることが往々にしてある。しかもそこで一番大切なのは、「労使が対等に話し合える場」ではないだろうか。組織された労働者はそのシステムが出来上がっているが、未組織はそうはいかないのが実態ではないかと想定する。生産性の向上、強いては人手不足解消への近道のためにも「労働組合」の存在は重要であると改めて思う今日この頃である。